SOUND MEDIA PRACTICE, 2021

この作品は札幌市をイメージして作成しました。メインは都市の声です。さっぽろは都市と自然が共存する都市なので、自然と街の声を合わせました。

札幌といえば冬の景色が初めに思い浮かんだので、冬に札幌の街を歩いているイメージで制作しました。
雪を踏み締める音、車の通る音、風の音など冬の札幌が恋しくなるような音作りを目指しました。

何年も時を刻み続け、札幌の街を見守ってきた時計台をイメージしてサウンドロゴを制作した。チクタクという音は手すりを叩いた音、キュッという音は「さっぽろ」という言葉を録音して切り刻んだものを使用している。全て身近な音のサンプリングで構成した。札幌の歴史を伝えられて、軽快に聞こえるような音を目指した。

キラキラと雪が舞っていくイメージをもとに制作しました。
札幌の雪は急に強い風が吹いたり、緩やかに風が吹いたりするので、追加した音が勢いよく聞こえるようにフェードを抑え気味に追加したりゲインを強めたり、緩やかに表現したいところは逆のようにしてみました。

札幌の言えば日本有数の歓楽街のすすきのだと思った。そこですすきのの街を街の賑やかな雰囲気と音楽を合わせることで表現した。サウンド自体は楽器を多く用いた音で、あまり電子音的な感じを出さず、いい意味であまりサウンドロゴ感を出さないようにした。だいぶ自分の好きな音楽の形に寄ってしまったかもしれない。

使用素材
https://freesound.org/people/snotch/sounds/125812/#

雨の日。普段よりどこか寂しげで、それでいて行き交う人々は慌ただしく、でもなんだか少しだけ心が踊るような札幌の雨をイメージした。土砂降りの雨と人混みをくぐり抜けて建物の中に入ると、そこは急に静かで、少し虚しくなるような、そんな何気ない瞬間を表現した。

私の思う札幌らしさのイメージは自然と人間が共存していることだと思う。札幌には山々の豊かな水や木、生き物の自然、中心部には人の足音や働く人間の豊かな営みがある。それらを録音し編集してノイズを消し目立つようにした。また、前後をフェードすることで聴き馴染みの良い音を目指した。これを聞いて札幌を感じて欲しい。

電源をつけ、周波数を合わせて、やっと聞けた札幌トーク。そのトークは私たち札幌市民が持つ共通認識と共に繰り広げられる。今日の空はああだった。とパーソナリティが話すと、ある人は川の向こうに見えた空を、ある人はテレビ塔と共に見た空を思い出す。ラジオは私たちが日常で出会う全てが“札幌らしさ”なのかもしれないと思わせてくれる。

昼間の札幌ののどかな公園や、人が少なくていつもと違う雰囲気の地下鉄が好きなので、平日昼の札幌に静かに風が吹きぬけていくようなイメージで作成した。鳥や水の音のほか、駅の放送のような荒い音質にしたピアノや逆再生を使用したりすることで、さわやかで落ち着くけどちょっと変わっているような雰囲気を目指した。

使用素材
https://freesound.org/s/415267/
https://freesound.org/s/125773/

札幌の気候の変動は、春夏秋冬など年単位で見れば規則的なものではあるが、毎日を生きる私たちにとってその日の天気の具合などの変動は大きなものである。その人間目線での毎日のカオスを規則的な音源を乱数的に配置することで表現した。音の調子は穏やかな立ち上がりから乱れまた戻るその様子は春から冬へ,そしてまた春への天気の移り変わりのよう。

私は札幌に住んでいないので、昔から札幌＝お出かけのイメージでした。
学校もバイトも札幌なので当然、昔より日常と札幌の距離はすごく近くなったけど、やはり札幌に行くならお化粧はするし（サウンドロゴはリップを塗る時の音を軸にした）、おしゃれするし、ワクワクする。でも、もう人に言うほどでもない。この、出かける前のささやかな期待は札幌への特別な思いです。つまり、私が思う札幌らしさです。

Freesoundより
Bird Whistling, Single, Robin, A.wav by InspectorJ
Castanets, Multi, A (H1).wav by InspectorJ
Trumpet by Dublie

札幌といえば雪、雪といえば冬という事で冬の朝をテーマにサウンドロゴを作りました。雪を足で踏み締める音を二段層で入れたり、スコップで雪かきをする音などを入れて冬国らしさを演出しました。冬の朝の布団から出たくないけれど、近所の人の雪かきの音で目が覚めるという状況を想定しています。

札幌は都会でありつつも自然が豊かだ。都会にいることによる高揚感を自然が収束させる。人々が行き交う音をベースに、枯葉を踏む音や石を叩く音、口笛などを組み合わせ、都会の音と自然の音を融合させた。都会と自然を兼ね備えているからこそ札幌の均衡が保たれ、人々の心の均衡も保たれている、そのような様子を表現した。

「初雪が降ってくる情景」を思い浮かべながら、「ようこそ札幌へ」という気持ちで作成した作品です。
札幌らしさと聞いた際に道外出身者の私が真っ先に雪を連想したことからこのような音楽に至りました。
音楽の最後は初雪が降り始めたことを表現するとともに、ようこそ！といった扉を開くようなイメージも表現しています。
見慣れた街並みが、雪が降ることでいつもより”札幌らしく”なり、『ヤッホーサッポロ！』と言いたくなってしまう。
皆さんはそんな経験ありますか？

札幌といえば何だろうと考えた時に、私は「雪まつり」と「大通駅」が頭に浮かびました。冬に（とくにゆきまつりの開催時期）地下鉄大通駅で流すことを想定して作りました。ゆきまつりを心待ちにしていた少年がやってきて、会場を楽しく歩き回っている様子を想像して作りました。大通駅のきらきらした風景も感じるような雰囲気にしました。

　街の雰囲気はそこに住んでいる人から感じられると思う。札幌市を表すサウンドロゴを作るとき、私の札幌市民の印象である、自由でマイペースな感じを表現しようと思った。

頻繁に運転する地下鉄、何車線もある道路を走る自動車など、札幌には都会の代名詞と言える景色がある。自分は都会に対して、「街ゆく人は、皆疲れていそう」といったネガティブなイメージを持っていた。だが、札幌では、都会音すべてが活力に漲っており、人々もエネルギッシュであるように感じる。そのため、札幌の都会で吹く疾風が人のエナジーと相まって、生き生きとしている感じを表現した。

ポツリと落ちた一滴の雨で、札幌の街を歩いていた人々が早足で帰っていく様子を音で表現した。札幌は地下の通路やつながっている建物が多い分、外で雨に当たりそうになるとみんなが一斉に屋内へ駆け込んでいく。たった一滴の雨が多くの人を焦らせるのが面白い。もちろん私も早足になる。

札幌の街に行くと、どっと音の洪水に飲まれるような気分になります。何の音なのかわからないくらいに混じり合ったそれを、実際に札幌で録った音も使いながら、ポップな感じに表現してみました。ただのノイズにならないよう、シンセサイザーの音をメインに立たせてまとまりを出しています。また、高音と低音のバランスをうまく出せるように工夫しました。

どこかに迷い込んだような少し不気味な雰囲気を音に表しました。初めはどんな音楽が始まるのか少し期待させるような工夫をし、途中は聴いているとモヤモヤして不思議な感覚になるようにして、最後はバタンという音で途中のモヤモヤを言ったリセットするような気持ちで作りました。これを聴いてなんだか不思議な気持ちになってくれたら嬉しいです。 

札幌は都会だからこそ事故や犯罪、不審者など様々なニュースが飛び交う。そのような札幌のリアルで目を背けたくなるようなことを音なら向き合えると思い、このようなテーマで表現しました。